経済学では(たぶん)予測しなかった私たちの行動
先週末の3日間、ラ・ケヤキでハンドメイドマルシェ第3回目を開催した。「若い手作り作家の登竜門になってほしい… 続きを読む
2012年11月23日 (金) - 11月25日(日) 12:00 - 20:00(最終日:17:00まで)
前回のハンドメイドマルシェで展示をした松山朋未さんの作品の完成度に感動しました。手芸材料メーカーのクローバーさんも彼女に応援することを決めたようです。ハンドメイドマルシェの企画者、岩切エミさんの希望したようにきっかけとなりキックスタートになりそうな有望な若者の個展です。人が生活する空間で作品を着た人間たちが暮らしているかのような展覧会をしたい。という彼女の意図にピッタリな場所、ラ・ケヤキで開かれます。
協賛:クローバー 協力:ラ・ケヤキ
母親が家の中で子供の服を縫うさまは、
祈りや願いをこめているように見える。
子供の幸せや喜ぶことを願い、作った物は、
その子供専用のお守りのようだ。
日本にはかつて嫁ぐ娘に「花布巾」を持たせる文化があった。
母親が娘の幸せを願い、嫁ぐ際に手渡した布巾は、
娘によって日常の中で使用される。
その娘もまた母になった時に、自分の娘に「花布巾」を縫う。
細かく縫い込まれた「花布巾」も、その娘専用のお守りのようだ。
家の中には家族がいて、想いが縫い込まれたものがたくさんある。
家はまるで「おこもり」のように、願い祈る場所のようだ。
何が起こるか分からない日常は、いくらでも「-」な方向に転換し、
私たちを不安にさせ、時に暴力的にする。
恣意的な考えによって他者を攻撃するよりも、
想いを指先から針に伝えて縫い込む方が、
「+」かつ強い力を発動すると私は思う。
母親から子供へ、といったような絶対的な想いは漠然と強く美しい。
何世代も前からずっとその想いは揺るがずに続き、
それは今後も永久に続いていく。
あまりにも無意識で、あまりにも神々しい想いの一部に、
私はなりたい。
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