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12月
13

LYNX Live Dub 鈴木勝秀〈構成/演出〉
vol.3 HYMNS

2012年12月13日 (木) 19:00 open 19:30 start

予約/当日 2,500円


★ テキストをネット上で公開しています。ダウンロードはフリーです。
http://www.suzukatz-­cloud.com/

出演:ヨシダ朝 中村まこと 永島克(セバ) 山岸門人

20121213e.jpg

開場 19:00 開演 19:30 
終演後、LYNX-CLOUD連続上演推進会議 (~23:00)


今年からサラヴァ東京で始めたLYNX LIVE Dub=LLDシリーズ。
今回が3回目である。
当初、僕のオリジナル作品『LYNX』とその20年後の続編『CLOUD』の、連続上演実現へ向けてのデモンストレーションのつもりだった。
ところが始めてみたら、これが予想外に面白く、自分の中でかなり重要なポジションを占めてきている。
観客の中に埋もれるようにして、ただただ俳優がテキスト読む──これがこれほど刺激的なパフォーマンスであったとは、自分自身でも驚きである。
「リーディングは演劇ではなく、とても音楽に近いパフォーマンス」
僕は常にそう言い続けてきたのだが、ここサラヴァ東京でのLLDはまさにそれを実感させてくれる。
すでに今後に向けてアイデアがいくつも浮かんでいる。
これはいいことである。

さて、今回は『HYMNS(ヒムス)』である。
初演は2008年。
そのときパンフレットに書いたテキストが、この作品を端的に示しているので、ここで再掲させていただく。
テキストは二種類あって、パンフレットの巻頭、巻末に分けて掲載されていた。

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「作品は、僕を映す鏡」(巻頭)

『LYNX(リンクス)』『MYTH(ミス)』『HYMNS(ヒムス)』
それぞれ末尾の綴りは違うが、日本語表記に直すと、全部『ス』という韻を踏む。
だから、このシリーズは『ス』三部作であり、『スズカツ』三部作。

僕は、自分の演出作品を可能な限り見る。
ダメ出しをするためではない。
見たいのである。
なぜなら、舞台上には、今現在、僕の好きなものが溢れているから。
そして、そこには現在の僕が見える。

僕が、ZAZOUS THEATER(ザズゥ・シアター)でずっとやってきたオリジナル作品は、古くからご覧いただいている方はご存知のように、カット・アップの手法で脚本が作られている。
僕がこれまで読んできた、様々なテキストがサンプリングされ、散りばめられているのだ。
オリジナルとはまったく違った文脈に投げ込むので、意味そのものが変容しているが、厳密な意味で僕のオリジナル言語ではない。
ちなみに今回は、意図的に過去のZAZOUS THEATERの作品をサンプリングした。
それをもとに、美術、照明、音響、衣裳などの各プランナーにデザインを考えていただき、僕ではない"他者"である俳優の方々に演じていただく。
つまり、オリジナル作品と名乗ってはいるが、自分では何もせず、すべて"他者"に具現化してもらっているのである。
それなのに、できあがった作品を見ると、自分でも気づいていなかった"僕"をいくつも発見する。
『HYMNS(ヒムス)』も、間違いなく現在の"僕"を映し出している。
まさに、僕にとって鏡なのだ。


「ZAZOUS THEATER(ザズゥ・シアター)を天に返す」(巻末)

ZAZOUS THEATERとは、元々鈴木勝秀プロデュースユニットの別名である。
ただ、鈴木勝秀プロデュース公演ではかっこ悪いので、ZAZOUS THEATERと名乗った。
当初の目標は、「何でもあり。ただし、すべてプロフェッショナルの仕事であること」。
だが、公演を続けるうちに、ZAZOUSっぽいという、あるスタイルができあがり、三十代はそれを深めることに専心してきた。
そして、"ZAZOUSっぽい"もの以外を作らないようになっていった。

しかし、"スタイルを深める"ことは、同時に"何でもあり"に反することであった。
それは本意ではなかった。
本来、自由を求めて表現活動の場に身を置いたはずなのに、どんどん不自由になっていく。
ZAZOUS THEATERに縛られていく。
解放されたいのに、自らを隔離していく。
気がつくと、そこから抜け出せなくなっていた。
そして、僕は三年間芝居から離れた。

その三年間は、作品を模索したのではなく、「何でもあり」=「自由」を獲得するための方法論を考え続けた。
結論は、意外と早い段階で得られた。
「自分からは何もしない」
しかし、そんなことで本当に芝居を作ることができるのだろうか?
オレはデュシャンじゃない......さらに、考え続けた。

ZAZOUS THEATERと名乗らなくなって十年。
ようやく、ZAZOUS THEATERを天に返す決意ができた。
さらに「何でもあり」を追求していく覚悟である。

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あれから4年、『HYMNS』はいまでも自分を映す鏡であるのだろうか?
だが、このシリーズを始めて、そんな杞憂は必要ないことがわかった。
キャストが、今、この場で、この目の前で、どんなものでも、ちゃんと「現在」であることを証明してくれる。
ただ、鏡に映る自分の顔が、少々変化しているだけのことであるのだ。

鈴木勝秀(suzukatz.)
http://www.suzukatz-cloud.com/

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★上演記録(いずれも青山円形劇場にて)
『LYNX』1990年、1998年、2004年
『MYTH』2006年
『HYMNS』2008年
『CLOUD』2011年

LYNX Live Dub 鈴木勝秀〈構成/演出〉vol.1 LYNX
2012/6/1(SARAVAH東京)
LYNX Live Dub 鈴木勝秀〈構成/演出〉vol.2 MYTH
2012/9/28-29(SARAVAH東京)

予約受付:11月5日(月)より
メールは0:00〜/電話予約は14:00〜

2018年11月 9日 更新

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