2015年3月16日 更新

庶民の?アート市場
〜アフォーダブル アートフェア探訪〜

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3月12日から15日までロンドンの南の公園内にある会場でアート市が開かれている。今年で20年目を迎える、かなり評価が高いのか(売れているのであろう)今では世界中で行われている。(日本にはない)

AFFORDABLE ART FAIR

特徴は100ポンドから5000ポンドまで。と言うことで買えそうなアート、がモットーだ。1万8千円からと言うのはありがたいが 最高で90万円というと、それほど買えそうでもないが驚くことにジャンジャン売れていた。その場で払い、その場で梱包してもらい持って帰る。ワッショイワッショイと言う感じ。会場にはソウルミュージックがかかり、子供は走り回り、犬が歩き、ベビーカーがぐいぐい通り、売店で買ったワインやらお菓子を手に持ったまま会場を回る。

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じゃんじゃん買って梱包

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もうこんなに売ってる

私が行ったのは最終日,日曜日の午後は、家族連れで大賑わいであった。子供用のワークショップが2つ、小さい子を預かってくれるところも完備していて完全に的を絞っている。年代で言えば30代から40代前半がターゲットである。夫婦で真剣に選んで、買う。明らかに平均で言えば50万円ほどを使おうと言う意思で来ている。景気がいいです。

ひゃあ買うんだ、買う気で皆来ているんだ。日本の人は見に来るけど買いに来る人はまずいないのが現状。給料それほど違わないと思うが、多分アートを買うことが大事な生活の要素なのだ。

作品はと言えば正直なところ驚くようなものはなかった、ほとんどがウォーホール風、バスキア風、とご本家が想像できる。見回しながら20世紀のアートの歴史をおさらいするように、ご本家を当ててみながら歩いていたが、思えばそれでも良いではないか。日本で狩野派、とか花柳流とあるように、アンディー・ウォーホールは家元になったのだと思う。それで弟子達は世界中にいて、お月謝払う訳ではないが、先生を見習って絵を描いている、と言うようなことである。リヒターもアレシェンスキーも皆家元である。バーゼルでは先生様の作品が扱われ、ここではお弟子さんの作品を若い夫婦が買って帰る。これは別に悪いことではないと思う。御弟子がいつかは家元にならない訳ではないし。

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これは誰風、でも良いではないか、気にいって買ってもらえば。

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これは作品ではない、お姫様の冠を被ってふてくされている子供

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オブジェの犬とアート好きな本物の犬たち。

潮田 バルー あつ子
アツコ・バルー
Atsuko Barouh

ラミュゼ主宰 / 通訳・翻訳家


ラミュゼ主宰。パリ第五大学人類学科卒業。フランスのインディレーベル『SARAVAH(サラヴァ)』の運営に1988年より関わる。2002年『L'amusée(ラミュゼ)』設立。滞在型イベントハウス『ラ・ケヤキ』(2003年)、ライブハウス『サラヴァ東京』(2011年)につづき、アートスペース『アツコバルー arts drinks talk』(2013年)をオープン。渋谷を拠点に文化の交流と発信に情熱を傾けています。

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