2014年3月14日 更新

デートコースは障碍者施設

鹿児島のしょうぶ学園を訪ねた。福森園長に案内される学園内はとても素敵なところで小川は流れ、おしゃれなカフェやソバ屋さんが木の茂る庭に散在している。時々すれ違う人はスタッフもいれば障碍者も、おたまじゃくしをすくいに来たママと坊や、私自身もここに通いたくなるようないい気持ちのところだ。しょうぶ学園はデートコースにもなっているという。と福森さんはうれしそうに言う。

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人々をカテゴリーに分けていくのは決して良いことではない。特殊学級の是非は昔から言われていたが、他者を知るということは教科書では習えない人生の大事な勉強だ。それがわからないと成績は良くても狭い心に持ち主になってしまう。子供たちが一番損をする。

「第一障害ってなにさ?」という疑問もある。パソコンできないのは障害か? アーチストも障碍者かも、自殺する人も、盗撮する人も、買い物依存の人も、一見何の問題もない人だってみな大きな悩みを抱え、幸福に人生を謳歌しているとはいえない。一方、障碍者といわれる人たちがストレスも僻みや嫉妬心もなくすがすがしい心でいる。ということも多いと聞く。

福森さんは彼らにつまらない袋詰めのような仕事をさせるより、したいことをさせたらよいのでは、と思いついた、という。そうしたら彼らは実に面白いユニークな刺繍や木工、陶芸を作る。だったらそれを製品や作品にしてみんなに使ってもらおう。というのが彼らのショップである。それがとてもよい。来年、ぜひアツコバルーで展示即売会をしていただきたいとお願いしてきた。実は私が一番買いたいのだ。刺繍のブラウスなんてめっちゃかっこいい。あれを着てパリの街を歩きたい。と強く思ってしまった。

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潮田 バルー あつ子
アツコ・バルー
Atsuko Barouh

ラミュゼ主宰 / 通訳・翻訳家


ラミュゼ主宰。パリ第五大学人類学科卒業。フランスのインディレーベル『SARAVAH(サラヴァ)』の運営に1988年より関わる。2002年『L'amusée(ラミュゼ)』設立。滞在型イベントハウス『ラ・ケヤキ』(2003年)、ライブハウス『サラヴァ東京』(2011年)につづき、アートスペース『アツコバルー arts drinks talk』(2013年)をオープン。渋谷を拠点に文化の交流と発信に情熱を傾けています。

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