アツコバルー ATSUKOBAROUH arts drinks talk

upcoming 2018.03.03 Sat - 04.01 Sun

記憶の布〜BOROの世界〜展

Textile Memories – The World of BORO

2018.03.03 Sat - 04.01 Sun
日月 / Sun&Mon 11:00~18:00
水木金土 / Wed-Sat 14:00~20:00 
火 定休日 / closed on Tue


入場料/entrance fee:¥500

布が貴重だった時代があった。それほど遠い昔ではない。糸を紡ぎ、機で織り、それでも一反の布を手に入れるのは難しかったので切れ端を大事に繋ぎ合わせて衣服や布団を作った。傷んだ布を、また切れ端で補強して上から縫って、母から娘へと何代にも渡って大切に使って来た布がBOROである。これらには驚異的な存在感がある。ルイ・ヴィトンやコムデギャルソン、キャピタルなどの有名ブランドのデザイナー達がBOROからインスピレーションを受けている。それほどにBOROは魅力的なのだ。
作品でもない、ファッションでもない、これらの布は必然に依って作られてきた。だから説得力がある。その上、デザインも考えられている。貴族や富裕層では作り得なかった庶民の優れた美的センスを見ていただきたい。
今、震災の犠牲者を顧みずにオリンピックに狂乱する都会の建設ラッシュを見るにつけ、嬉々として武器を買い付ける政府を見るにつけ、日本人のルーツを確認しておきたいと思う。
我々の祖母や曾祖母が、家族が寝静まった後チクチクと暗がりで縫っていたのはこんな布ではなかったか?日本が向かっている方向は正しいのか。自分の生活はこれで良いのか。布に聞いてみたい気がする。 

2017年12月 アツコ・バルー

本展覧会では、兒嶋画廊所蔵の藍染古布(BORO)コレクションの一部を展示販売いたします。
コラボレーション企画として、ダンボール彫刻家 本濃研太の立体作品と嗅覚とアートの融合を試みる匂いのアーティストMAKI UEDAによる作品も展示します。
触れる布、買える布や作品もたくさんあります。視覚、嗅覚、触覚を刺激して下さい。そしてお持ち帰りください。

主催:アツコバルー arts drinks talk / Organization: ATSUKO BAROUH arts drinks talk
共催:兒嶋画廊 / Cohost: Kojima Gallery
Special thanks:アミューズミュージアム/ Amuse Museum

Event

◉3月2日(金) 18:00~20:00 入場無料 
オープニング・パーティー

profile

本濃研太 Genta Honnou
彫刻家
1978 年北海道出身。神奈川県在住。2003 年より、ダンボールで成形し、アクリル絵の具で着彩した、繊細かつ大雑把な ” ダンボール彫刻 ” を中心に活動。個展やグループ展での発表のほか演劇、音楽、ファッション、雑貨などとの共同制作 も行っている。
2012 年には宮城県「風の沢ミュージアム」、2015 年には千葉県「ふなばしアンデルセン公園子ども美術館」で大規模 の展覧会を開催。また、調布市せんがわ劇場にて公演された演劇集団「風煉ダンス」による 2012 年「ゲシュタル島崩 壊記」、2014 年「まつろわぬ民」公演の舞台美術を担当。2013 年に神奈川芸術劇場にて公演された ” 渋さ知らズ大オー ケストラ『天幕渋さ船 ~ 龍轍 MANDALA~』”、2014 年に青山円形芸場で公演された白崎映美と東北オールスターズの「東 北 6 県ろーるショ―」に美術として参加した。

MAKI UEDA
嗅覚のアーティスト
1974 年 東京生まれ。2000 年よりオランダ在住。現在は、日本とオランダに拠点を置く。アートと嗅覚の融合を試みる、 「匂いのアーティスト」。食べ物、香辛料、体臭など、ありのままの匂いを素材から抽出し、「香水化」し、インスタレー
ションやワークショップなどの形で作品を発表。2000 年文化庁派遣若手芸術家として、2007 年ポーラ財団派遣若手 芸術家として、オランダ & ベルギーに滞在。2009 年、ワールド・テクノロジー・アワード ( アート・カテゴリー ) に ノミネートされる。世界的な「嗅覚のアート」のリーディング・アーティストとして、オランダ王立美術学校 & 音楽 院の学部間学科 ArtScienceや、ロッテルダム美大ウィレム・デ・コーニングアカデミーにて教鞭をとり、「嗅覚のアー ト」を広めている。オンライン・ポートフォリオ : http://www.ueda.nl


There was a time when textiles were precious goods. Actually, a time not so long ago. Yarns were spun and woven together by hand. And yet not everyone could get his hands on bigger pieces of fabric. So one had to make due with what one got and sew together fabric scraps to make clothes to wear or futons to sleep on. That's what you find in the BORO collection: textiles that were handed from one generation to the next, with seams having been mended here and holes having been patched with fabric scraps there. You will be surprised by how vibrant, how full of life these textiles are. As were designers at Louis Vuitton, COMME des GARÇONS and KAPTIAL, who all were inspired by BORO.

Not art works but not fashion either, these textiles, as they now exist in front of us, were born out of necessity. As was their design. That is what makes them so convincing, so real. They give us access to an idea of beauty and aesthetic pleasures different from textiles produced for the aristocracy or the wealthy.

In times such as ours, were money is spent on the redevelopment of Tokyo before pompous Olympic Games instead of earthquake victims, where the country's leaders cheerfully buy weapons of mass destruction, we might take a look back at our roots. Wasn't it textiles like these, that our grandmothers and great-grandmothers, 50, 60 years ago, there in the dark, silently sewed, mended, patched after we went to bed? Where is Japan heading? Is our way of life right the way it is? That's what we should ask these textiles.

Atsuko Barouh, December 2017


This exhibition will feature parts of Gallery Kojima's collection of indigo dye BORO as well as works by cardboard sculptor Honno Genta and MAKI UEDA, who experiments with fusing scents and visual art. Come and take home with you some new stimuli for your eyes, nose and hands!